お告げの相手は誰ですか?




清花はハッとした顔で律の顔をマジマジと見た。


「うん、似てるかも…」


清花は泣きそうになっている。


「だろ?
目が大きくてギョロっとしてて、それで鼻がちょっと上を向いててさ」


清花と右京は交互に律の顔を見て、感慨無量な表情を浮かべていた。
律は訳も分からず、目をパチパチさせてニッコリ微笑むしかない。


「あ~~、それそれ、その顔~~」


清花と右京はこの上なく喜んでいる。


「え?
そんなに似てるんですか?
ミーコさんって方に…」


清花はすでに固まっていた。


「ミーコ?
ミーコは、俺達が飼ってたチワワだよ。
もう、そっくり過ぎて笑っちゃうし」



チワワ?
確かに小さい頃から犬顔だとよく言われた。
でも、この歳にもなってチワワだなんて全く喜べないんですけど…






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