お告げの相手は誰ですか?




「いや、違うのよ、律さん…
そのミーコは本当に可愛くて、だから、律さんもすごく可愛いっていうことなの。
ミーコは本当に可愛かった。

だから律さんもとっても可愛い」


可愛い可愛いと何度も言われ、律はすっかりいい気分になっている。

右京はそんな律を見ながらやはりミーコにそっくりだと心から思った。

俺が癒される要因は、きっとここにある。
ミーコは俺が小4の時に初めて我が家に来たペットだった。
清花と10歳離れている俺は、清花が大学進学のために家を離れた事でひどくふさぎこんでいた。
そんな時に犬嫌いの両親が俺のために妹を作ってくれた。
それがミーコだった。


「それで、律にお願いがあるっていうのは…

俺は4時には家に帰るから。
優花が待ってるからさ、急いで帰ってあげないと」




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