お告げの相手は誰ですか?
「4時??
なんで?
まだ仕事中じゃないですか?」
律は右京の社会人らしからぬ発言が許せなかった。
いくら社長の弟だからってそんな事あり得ない。
「いいんだよ。
俺が会社に入る時の条件なんだから」
律はもう一度右京を睨みつけ、すがるような思いで清花を見た。
「そういう事なの、律さん。
よろしくお願いします…」
律には理解ができなかった。
社長は右京に甘すぎる。
こんなんじゃいつまでたっても社会性なんて身につくはずはない。
律は社長室を出てからも気分は悶々としていた。
すると、後ろから右京の声がした。
「律は俺の言う事だけ聞いてりゃいいんだよ」
「はあ?」