お告げの相手は誰ですか?
右京は、バカな事をしてしまっている自分を情けなく思っていた。
今日はせっかくの土曜日なのに、お昼から清花と優花は優花の新しいお友達の誕生会に呼ばれ、親子で出かけていた。
そして、今朝がた清花はジョギングから帰って来るやいなや、右京を見てにやけた顔でこう言った。
「右京、私、会社でミーコに会っちゃった」
「ミーコ??」
「律さん。
なんかね~、新入社員の田中君に二人っきりで仕事を教えてた。
律さん、真面目だもんね~
15時頃までやりますって言ってたよ。
私はそんな律さんの事大好きだけど、なんか田中君もうっとりした目でミーコの事見てた。
ミーコのあの目で見つめられたら、たいていの男はやられちゃうね」
清花はそう言い残し、すぐにシャワーを浴びに行った。