お告げの相手は誰ですか?




「はあ?」


トンチンカンな事を言う右京は滑稽すぎて、律は思わず笑ってしまった。


「何で笑うんだ?」



「私、右京さんみたいな年上の男の人に会ったの初めてです」


律の笑いは止まらなかった。
そんな律を見ていると右京までおかしくなった。


「律、機嫌が直ったところで俺の頼みを聞いてほしいんだけど」



「頼み?」


律は今度は真剣な顔になっている右京に目を奪われたままだ。


「俺も歓迎会をしたい。
明日、俺をどこかに連れて行って」


律は今度は目を丸くして驚いた。


もしかして右京さんって究極の寂しがり屋さん??


28歳の大きなお子ちゃまは真剣な目で律の返事を待っていた。






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