お告げの相手は誰ですか?
月曜日の朝、律は何事もなかったように仕事に取り組んでいた。
今朝は清花の車を借りて右京を迎えに行った。
右京は待ち合わせの時間には遅れたが、とりあえず律の元にやって来た。
「おはようございます」
「…おはよう」
右京の頭はきっとまだ眠っているはず。
「右京さん、今日は社長について会議に出るそうですよ。
頑張ってくださいね」
「え、俺、それ聞いてない」
「社長が律さんから伝えてくださいって」
「清花め~~~」
右京はそう言いながら、窓に流れる景色を見ている。
律は普通に話せた自分を褒めてあげたかった。
右京は一体何を考えているのだろう…
一度でいいから頭の中をのぞいて見たい…