あなたに贈るホラー短編小説
大地カケル
【白鳥ミナミさんは、

〇〇市に

住んでませんか?(^^;)】






僕はアナタを知っている。






僕はアナタを見たんだ。






ずっと憧れていて、

大好きだったアナタに……。






僕は遠回しに、そのことを

白鳥ミナミに伝えたかった。






僕のこの行為は、

普通の人から見たら、

異常で歪んだ行為だと

思うだろう。






でも僕は、こんなコメントでしか

自分の存在をアピールできない。






僕は夢を追いかけ、

夢を叶えることができない

コンビニバイトのフリーター。






もしもかしたら、僕は一生、

コンビニバイトのフリーターで

終わるかもしれないという

確信めいた予感が、

毎日、僕を苦しめている。






ミナミさん、お願いです。






僕の存在に気づいて下さい。






僕をミナミさんの

夢の世界に連れていって下さい。






僕は夢から

覚めたくないから……。






僕は現実から

目をそむけたいから……。
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