あなたに贈るホラー短編小説
そして僕のコメントが

読み上げられるはずの瞬間、

僕は予想外のことに困惑した。






僕が書いたコメントは

スルーされ、

次のコメントが読まれたのだ。






僕が白鳥ミナミのツイキャスを

聞くようになってから

初めて起きた衝撃の事件に、

僕の体は震えていた。






今まで誰のコメントでも、

丁寧にすべて拾ってきた

白鳥ミナミが

初めてコメントをスルーした。






まるでそこには、

僕のコメントが

ないかのように……。






僕のコメントが

早く下の方に流れて、

消えることを願うように……。
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