あなたに贈るホラー短編小説
夢から醒めた僕は、
明るい部屋の中で
横になっていた。
この部屋はどこだろう?
僕がそう思ったのと同時くらいに
僕は、
自分の身に起きた
異変に気づいた。
僕の体が、
ロープでしっかりと縛られていて
少しも動くことができない。
いったい、どうして?
なぜ、こんなことに?
僕がそう思って
パニックになっているときに、
僕は聞き覚えのある
聞きたくない声を耳にした。
「久しぶりね」
僕は、
その声がした方に
顔を向けた。
そして僕は、
僕が目を向けた先にある
おぞましい顔を見て
思わず悲鳴を上げていた。