キミに出会って恋を知って、毎日が虹色に輝く
「菜美ちゃん嬉しそうだねっ!」

私の顔を見て、美桜が言った。

「だってさ、夜子と省吾が付き合ったら素敵じゃない??」

「そうだね、私もそう思う!この文化祭で進展あるといいね!」

うん、ほんとにそうだといいな。
文化祭で...進展か...

「菜美ちゃんどうかした?」

黙ってしまった私の顔を不思議そうに見る美桜。
ごめん。
まだ、言えないや。
爽が好き。なんて。

「ううん、なんでもない!」

「そ、そう?ならいいけど...」

「うん!早く帰ろっ!」

そう言いながら、少し美桜の前を歩く。
まだ、ごめんね。
すぐに伝えるから。

「私も...新しい恋はじめよっかな」

そう言った美桜の声は、私には聞こえていなかった。
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