キミに出会って恋を知って、毎日が虹色に輝く
「爽君達にも、渡したかったんだけど...菜美ちゃん渡してくれる?」

「えっ...」

それは、困る。
あの日、走って爽の前から逃げ出した。
それなのに、今更話しかけるとか図々しいと思う。
それ以前に話せない。

「えっと...わ、私用があるから...あ、夜子お願い!」

「えっ!べ、別にいいけど...」

夜子は、驚きながらも同じクラスで私と爽がおかしいって言うのを知っているからOKしてくれた。

「じゃあ、夜子ちゃんごめんね!」

美桜は、夜子にクッキーを渡すと普通に教室に戻って行った。
美桜に、おかしく思われたかな?
でも、普通だったし大丈夫だよね!
そんなことを考えながら自分の気持ちを落ち着かせた。
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