キミに出会って恋を知って、毎日が虹色に輝く
「ずっと前から...??」

私もだけど、美桜も二人とも今にも泣きそうだった。
その涙を必死に堪えて美桜は話した。

「うん、ずっと前から...試験の時から...そうかなって」

そんなに前から、美桜が知っていたことにびっくりした。
美桜は、今日までずっとどう思ってたのかな。
同じ人を好きになってしまって、私を憎いと思ったかな。
でも、美桜は、優しいからこうやって今すべてを話してくれている。

「知ってたよ…でも、聞けなかった、だから、菜美ちゃんが好きなのか試すようなことばかりしちゃった...ごめんね…」

ついに美桜は、その綺麗な瞳から涙を流し始めた。

「美桜...美桜は、私も爽の事好きって知った時どう思った?憎いって思った?」

美桜が、なんて言うかなんてわかってる。
優しい子だから。

「そんなわけない!びっくりした。それに、少し嬉しかった。」

「えっ?嬉しい...?」

美桜の言葉に目を丸くする。
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