キミに出会って恋を知って、毎日が虹色に輝く
同じ人を好きになってしまったのに、嬉しいなんてどうしてだろう。

「私がいじめられてから、ずっと菜美ちゃんは守ってくれた。だから、そんな美桜ちゃんに好きな人が出来た事は嬉しかったの。
だから、私は、もう、振られたから何回も菜美ちゃんにホントのことを言って、菜美ちゃんを応援したいって思ったけど。全然、嫌いにならなくて。」

「...なんだ...」

「えっ?」

私の言葉に今度は美桜が目を丸くする。
私たちはずっと同じだったんだ。
相手の気持ちを考えて、悩んで、諦めようとしたけど諦められなくて。

「私も、一緒だよ。美桜に、何回も話そうとしたけど、言えなくて気持ちを消そうとしても消せなくて。」

「菜美ちゃんも?」

「うん!あー、なんで同じ人好きになっちゃったんだろ!」

双子って厄介だなって思う。
でも、双子だからこその出来事。
それに、こんなにも、優しい美桜だから双子で誇りに思う。
< 116 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop