キミに出会って恋を知って、毎日が虹色に輝く
2人が並んでいるところは様になっていて、自分が告白しようとしていることが恥ずかしくなる。
あんなに女の子らしくもない。
可愛くもない。

周りは普通にしてるけど私だけは普通でいられなかった。
また、あと時と同じ。
美桜の時と同じように嫉妬してる。

そんな私を心配して夜子が私の顔を覗いた。

「菜美、どうした?大丈夫??」

「う、うん!だいじょ───っ」

ガッシャーン

安心させようとした私は、全然大丈夫じゃなくて手に持っていた紅茶を落としてしまった。

「菜美っ!大丈夫!?」

「ご、ごめんっ!痛っ...」

ざわつく教室の中、自分に視線が集まっていて恥ずかしくなった。
心配かけたくなくて、痛んだ手を後ろに隠し「大丈夫、大丈夫!」と笑顔で言ってみせる。
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