キミに出会って恋を知って、毎日が虹色に輝く
「ごめんねっ!ここ私片付けるから大丈夫だよっ!お客様お騒がせしてすみません!」

みんなにそう言って、片付けをはじめたけれど熱い紅茶がかかってしまって、手がじんじん痛んだ。
お客さんと他の定員さんは普通にさっきの状況に戻ってそのまま文化祭を楽しんでいた。

「私も、手伝うよっ!」

傍に居た夜子が手伝ってくれた。

「ありがとう!」

「手、見せて。」

「...え」

夜子にありがとうを伝えて、片付けをしようとした時、優しい声が聞こえて手を掴まれた。
その手は暖かくて優しく私の手を包み込む。
そして、私の大好きな声。

「そ、爽?」

「手、痛いんでしょ。澤田、ここの片付け頼んでいい?菜美、保健室に連れてくから。」

動揺する私を差し置いて、話を進める爽は私の怪我してない方の手を握ると私を軽々と立たせてくれた。

「う、うん、任せて!菜美、怪我したなら言ってくれたら良かったのに!」
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