キミに出会って恋を知って、毎日が虹色に輝く
放課後。
私たちは、ジャージに着替えて、体育倉庫に行った。
ジャージ姿の爽もかっこいい…なんて、思うのは変かな?
てか、なんでも似合うなんてズルイよ。

「うわー、結構あるなー!俺、こっちの持つから、菜美は軽いの持って!」

「えっ、私も、そっち持ってくよ!重そうだし!」

私だけ、簡単な仕事とか、そんなのやだよ!

「いいって、菜美、女の子なんだし、軽いの持ってくれればいいから。」

「女の子?」

「はぁ?菜美、女だろ?何言ってんだよ!」

爽は、あははって、いつもと同じ眩しい笑顔を私に向けて、荷物を軽々と持ち上げて体育館の方に歩いてく。

「そ、そんなの…ほんと爽は…ズルイよ。」

1人だけの体育倉庫で私は、ぽつりと呟いた。

女の子だからって…こんな、私でも、ちゃんと女の子に見える?
そんな事言われたら…

今すぐ、この気持ち伝えたくなるじゃん。

抑えきれなくなっちゃうよ…
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