キミに出会って恋を知って、毎日が虹色に輝く
それより、私はハラハラしてた。
美桜は入場門から、スタートとして本部前で次の人にバトンを渡す。

「よーい」

ピーッ

走り出した。
美桜は、精一杯走っていた。
あと少し。

「美桜頑張れー!」

同じブロックだし、妹だから。
私は大きな声で、応援する。

「やった!」

美桜は無事に次の人にバトンを渡せー

バタッ

次の瞬間、美桜が倒れた。

「み、美桜⁉︎」

私は、美桜のもとに駆け寄る。

「菜美…ちゃん?」

意識はあるみたい。

「大丈夫?保健室行った方が…」

私は、すごくパニクってた。
どうしよ、保健室まで遠いし歩いて行くのは…

「俺が、保健室に連れてくよ。」

そう言って、美桜を軽々と持ち上げたのは...

「そ、爽…」

ズキッ
胸が痛んだ。

「い、いいよそんな⁉︎私、自分で歩くよ!」
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