キミに出会って恋を知って、毎日が虹色に輝く
美桜は顔を真っ赤にしていた。

「俺、一応実行委員だし、もう抱っこしちゃってるから!」

そんなこと、のん気に言ってる爽に反抗できなくなって美桜はおとなしく、爽の意見にしたがった。

周りからは、キャーとか歓声が聞こえる。リレーの方はしっかりバトンは渡っていたため、続いていた。

「わ、私も一緒に行くよ?美桜が心配だし!」

「俺だけで大丈夫!心配すんな!」

爽の笑顔を見たら、何も言い返せなかった。
私は、ぼーっと2人の後ろ姿を見てた。

ねぇ、私。

ズキッって胸が痛んだのはどうして?
真っ赤になってる美桜をみて、嫌な予感がしたのは私だけ?
美桜は倒れたって言うのに…羨ましいなんて思っちゃう私って…最低?

うん……最低だよね。


自分も美桜が心配だから、保健室に行くって言ったけど…心のどこかで、美桜と爽を2人きりにしたくないって思った自分がいたの。
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