キミに出会って恋を知って、毎日が虹色に輝く
「だ、大丈夫大丈夫!盛り上がりすぎてちょっと疲れちゃったかも!」

えへへって笑ってみせる。

「なんか、あったら言ってね!体育祭もあとちょっとなんだから、楽しもっ!」

「そ、そうだね!」

そうだよ。
せっかくの体育祭なんだから。
私、ずっと楽しみにしてたでしょ?
借り物競争を。
今年は誰が引くんだろう。

"好きな人"

そんな事を考えていたら、女子の借り物競争の順番が来た。
楽しまなきゃ。
私は、自分の心に言い聞かせるように言って入場した。

女子の借り物競争が始まった。
何人かの女子がそれぞれお題の紙を取って見ては、固まる人もいるしすぐに動き出す人もいる。

私の番がきた。
何が出るか…内心すごく怖い。
笛の音が鳴って、地面に置いてある紙を1つとった。
な、なんだろう。
そっと、恐る恐る裏返す。
そこに書かれていたのは

「メガネの人」
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