キミに出会って恋を知って、毎日が虹色に輝く
体育祭の後でいいかな。

私は、スタート地点に立つ美桜を見た。
次は、倒れないかな?
借り物競争は、そんなにハードな競技じゃないし!
でも、心の中はハラハラしてる。

ピーッ

緊張した感じの美桜が走り出した。
そして、紙を拾って裏がえす。
あ、あれ?
固まっちゃってる。どうしたんだろ?

「みお…」

私は美桜の名前を呼ぼうとしてやめる。
も、もしかして…
私の頭をよぎるのは

「好きな人」

その言葉だけだった。

そんな事を考えてると、美桜が歩き出した。

爽の方に向かってー

そのまま美桜は爽に頼みゴールに向かって走り出した。

ドキンッ

胸が痛い。
ゴールについた2人を司会者が私の時と同じようにあおぐ。

爽は笑っていたけど、美桜の顔がいつもと違う感じがした。

「お題はなんだったんだー!」

場を盛り上げるようにして、司会者が美桜から紙を受け取って言おうとしたが、美桜がそれを防いだ。
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