キミに出会って恋を知って、毎日が虹色に輝く
「私…」

怖くて私は目をつぶった。

「私がね…借り物競争でひいたお題は…「気になる人」だったの…」

美桜がひいたのは、気になる人…って事は…

「それで…私、爽君の事が…す、好きになっちゃったんだ…」

ズキッ

やっぱり…
予想は出来てたけど、本人から聞くとダメージが大きかった。

「私が、倒れた時…爽君、運んでくれたでしょ?
その時、爽君…優しくしてくれて、ドキッてしたの…それで…それから、爽君みると胸が高鳴って…」

知ってる。
爽が優しいのも。
爽を見たら、胸が高鳴るのも私と一緒。
黙っている私を見て心配そうに美桜が言った。

「菜美ちゃん…?」

「あ、あぁ!ご、ごめん!ぼーっとしちゃった!み、美桜に好きな人ができたって聞いて驚いて!」

私は必死にこたえた。
涙をこらえて。

「うん、私もびっくりしちゃった!それで…菜美ちゃん…協力してくれる?」
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