キミに出会って恋を知って、毎日が虹色に輝く
その言葉にびっくりした。

協力…
どうしよう…私は、爽の事が好き。
協力なんてそんなの出来っこない。

でも、今ここで美桜に、私も爽の事が好きって伝えたら…きっとあの頃みたいに、美桜をどん底に突き落とす事になる…
私は唇を噛み締める。

そして、ある決意をしたー

「安心して、美桜。協力するよ!」

私は、言った。

その言葉を聞いて美桜が涙目で私を見て、「ありがとう」って抱きついてきた。嬉しそうな顔を見て安心した。

でも、私はもう限界。

「あ、ごめん!美桜!教室に忘れ物したみたいだから取りに行ってくるね!だから、先帰ってて!」

私は、適当に嘘をついた。

「え?うん、分かった!じゃあね!」

そう言って美桜は門の外に出て行く。
その後ろ姿を見ていた私の頬には涙がこぼれた。
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