キミに出会って恋を知って、毎日が虹色に輝く
「え、いや、二人ともちょっと待って...じゃあ、俺が何を隠してるって言うの?」

逆に聞き返してみた。

「「うーん」」

ふたりは、考え込んだ後、

「菜美の事...?」「なっつんの事...?」

声を合わせてそう言った。

「.....」

長い沈黙。

「はぁ?」

それを破ったのは、もちろん俺。
いや、まさか、そんな答えが出ると思ってなくて、頭が追いつかなかった。

「えっ、違うの?」

今度は、省吾がきょとんとした顔で聞いてくる。

「いや、は?なんで、そこで菜美が出てくんの?」

心臓がバクバクいってる。
急に、菜美の話が出てきたことと、こいつらが、菜美の事で俺がこんなんなってる事を見抜かれたから。
いや、でも、別に隠し事では...

「だってさ、...さっきの教室のとか、見たらそれ以外思いつかないじゃん?ねぇ、真守。」
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