キミに出会って恋を知って、毎日が虹色に輝く
「あ、ありがとう...真守」
トイレから出てきてすぐのところで真守は待っていてくれた。
「ん...別に。」
泣いてたのを見られていたことが恥ずかしく、黙り込むと、もともとあんまりしゃべらない真守だから、私たちの間には長い沈黙が出来てしまった。
「あのさ...」
その沈黙を破ったのは真守だった。
「俺、小野の事...好きなんだ。」
「えっ?」
予想もしてなかった言葉に、ただただ口をパクパクと動かす。
羽奏が、好きなんだろうなって事は薄々気づいていたけど、何で今そんな、ことを??
「お前は、爽の事が好きなんだろう?」
混乱する私をよそに、真守はそう言った。
「...気づいてたんだ...」
「あぁ、気づいてた。お前が...お前達双子が、爽を想っていることをな。」