キミに出会って恋を知って、毎日が虹色に輝く
Chapter 3

動き出す恋

夏休みが終わって、二学期が始まった。

あの日から、美桜はいっさい爽の話をする事はなかった。

だから、私もしにくくて...いつ話そうかってしてたらいつの間にか夏休みは終わっていた。

「どうしたの?元気なくない?」

始業式が終わり教室に戻る帰り道、隣を歩く夜子は、私の顔を覗きながら言う。
夜子には、全部話した。
美桜に言うって決めたこと。

「もう、美桜には言えたの...?」

「それが、まだ、なんだよぉー!」

「そっか、でも、タイミング難しいよね」

双子で誰よりも美桜の事わかってるつもりだったけど、全然わからない。
爽とも、相変わらず話せてないし...
私は、はぁとため息を1つ吐いた。

「あ、そうそう!二学期始まって文化祭あるでしょ?」

「...あー、あるね!」
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