初恋だった王子様と政略結婚


あれから麗奈がひつこく迫ってきた

繭がいなくなったら
嬉しそうに
婚約者だと周りに言いまくっていた


周りも楡崎財閥としか知らないから
誤解したままだ
社員も、やめといたらとか趣味悪いって噂が流れていた


「雅臣さん、婚約者をほってないで相手をしなさいよ」


「私の婚約者は繭さんだ」


「あらその繭は逃げ出したんでしょ?今行方不明って聞いたけど?」


「ほんとか?」

「疑うんなら連絡いれなさいよ」


連絡したら
本当にいなくなったと・・・・

「雅臣様、周りに誰かいるなら、相づちで聞いてください、繭お嬢様は元気です、予定通りにパーティには連れていきますからそれまで、なんにも知らないふりをしてください、悲観的に・・・」



「そうか、いないんだな?」


わかったと切った





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