初恋だった王子様と政略結婚
※1
俺は覚えている
あの可愛い女の子
ダチに聞いた
雅臣と同じ家柄だ
確か 楡崎繭て名前だと
同じ財閥なら将来
見合いできるんでないかと
期待していた
忘れる事はなかった
通学の車の中から眺めていた
近くの高校の男子と一緒に帰っていたのを見ていたら
腹が立つた、祖父さんに頼みこんだ
「楡崎繭と見合いさせて欲しい」と準備がよい、日程すら決めてあった
俺は体の中でガッツポーズした
じいさんが「姉とも見合いしてみてくれないかと、断る事を前提で」
で今に至る
目の前の女、俺が嫌いなタイプだ
繭さんは、俺をみることなく
料理に没頭している、それはそれなりに可愛いかも、繭さんの手料理か?