初恋だった王子様と政略結婚
私達ってデートなんて
出来なかった
だから今日から楽しんで行こうて
近場の温泉地に来た
「繭、こんなとこでいいのか?テーマパークとかでなくて」
「うん、雅臣さんの近くにいたいから」聞くなり顔が緩んできた
「繭、ありがとう」
「私こそ・・・・」
予約してくれていた宿についた
お祖父様からのプレゼントで離れの部屋に通された
「雅臣さん、露天風呂があります」
「じゃあ、一緒に入るか?」
「・・・・・・・」
「嘘だよ、真っ赤だけどどうしたのか?」
「雅臣さんが・・・・でも・・・りたい」
「何、聞こえなかった」
「雅臣さんと一緒に入っても・・いいです」
ありがとうて繭を後ろから抱き締めた