わたし模様
プロローグ
「あんたいらない」

これは私が今まで母親から受けてきた言葉。

なんで・・・?
あんたが産んだんでしょ?

そうおもった。

7歳のときには完全に嫌われてたみたいでね。
運動会にも
お父さん、ばあちゃん、じいちゃんしか来てなかった。
お弁当もお父さんは料理がうまくないもんだから
ばあちゃんの質素なおかずと

コンビニの弁当を移し変えたものだけ。



―暴力もうけた

お父さんがいない間に。

灰皿を投げてきた。
頭にあたった。
髪の毛もひっぱられて、逃げて、逃げて、家の中がめちゃくちゃになるくらい
暴れた母親を


ポカンとしてみていた。


お父さんが帰ってきたら
普通で、でも私には話し掛けてこなかった。


10歳くらいになったら

うちのお母さん、普通じゃないなって
私のこといらないんだよって

わかってて

何かされたらやりかえした。

でも途中で狂ったようにするからびっくりして・・・。


家の外にも騒いでるのは聞こえてたみたいで
傷だらけの私が外に出るたび
まわりの人の視線が集まってきた感じがした

みないで
みられたら
死にたくなる

外ではなるべく
下を向いて
走った。

そして何回も聞こえた

「キチガイのお母さんだ」

って
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