鬼の欲望は主のために
「まずは入学おめでとう。
君達はもちろん知っていると思うが、この帝都中央鬼使学院は鬼使、すなわち鬼使いを育成する場だ。
今の時点で鬼と契約している者も、していない者もいるだろう。
しかし、君達には2年に進級する前に全員、必ず鬼と契約してもらう。
できなかった者は即時退学だ。」

学院長の言葉に新入生達はざわついた。

無理だろ!

嘘でしょ!?

などという言葉が会館内を埋め尽くした。

パンッ!!

学院長が手を叩いた。

全員が静かに学院長を見る。

「心配しなくていい、君達が鬼と契約できるように私達が最大限バックアップする。
それに、去年はたった2人しか退学処分を受けなかった。」

その言葉を聞いて、生徒達は少し安心したのか、会館内の空気が少し軽くなった。

「これから三年間、共に頑張っていこう。」

そう締めくくると学院長はステージから降りていった。
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