今日もきみに夢中♥
「でもさ、やっぱ間近で見るとかわいーな。イベント参加してくれんの?」


かわいいなんて社交辞令を言ったところで、さっきの失礼な発言は帳消しにならないから。


そう思いつつ、そこはスルー。


「うん、暇だしね~」



「そかそか。女の子多いから締め切ろうかと思ったけど、花咲さんなら大歓迎。これで男増えっかなー」



「どーだろね。それで綾瀬くんは?」



「あいつなら…あっ、わかんねぇ。女とどっかに消えたんじゃね?」



くうっ。



ここで悔しいって思っちゃうあたしは、コタちゃんにまだ心を持って行かれてる。



どーでもいいしって思えるようにならなくちゃ。



「ところで、どんなイベントなの?」



「それはー、スタートまで秘密。そこで待っててよ」



実行委員に促され、センター棟の前にある階段に腰掛け待つことに。


既に辺りは薄暗くなってきていて、日没は目前だ。



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