今日もきみに夢中♥
小さな紙切れを握らされた。



そこには、ライターって書いてある。



「ライター、落ちてたら危ないよね」



「だよな、早く拾いに行こう」



そうじゃない!けど、背中を押され無理やり前に進まされる。



「俺がいれば大丈夫だから。実行委員だし、だいたいの目安はつく。ちゃっちゃと終わらせようぜ」



ペアになった男の子が、にっこり微笑む。



はい、願わくば。



…あれ、あたしなんのためにこのイベントに参加したんだっけ。



カップルになって、自分の気持ちにケリをつけるため。



なら、この男の子とペアになっても意味ないんですけどー!



ホント、さっさと終わらせたいよ。



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