今日もきみに夢中♥
宿泊棟へ向かう間、だんだん日が落ち真っ暗になってきた。



道幅はあるものの、ポツンポツンとある街灯によって長い影ができていて、周りの森もなんだか不気味。



ガサガサっ。



「きゃあっ!」



物音にびびり、思わず男の子の背中にしがみついてしまう。



「大丈夫、ネズミか何かだよ」



「ネズミ…」



ネズミならいいけど。



こんなところにいるなら、トカゲとかヘビじゃない?



考えだしたら、足がすくんできた。



「うわぁ…無理、引き返す」



「ええっ、戻っても同じだよ。ここは進むしかないよ」



そんな~!



「あたし、怖いのダメなの。こんなだったら、参加しなかった」



「大丈夫、俺がついてる」



背中に腕を回し、ギュッと抱きしめられる。



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