今日もきみに夢中♥
ビクッ。



ホッとするどころか、更に恐怖心が増していく。



こんな暗がりで、今日知り合ったばかりの男の子とふたりっきり。



周りには、誰もいない…。



「す、進も…う」



「大丈夫?声上ずってる。我慢しないで、ね。手、繋ごう」



強引に手を握られそーになったから、必死に振り払った。



「やめてっ」



「なんだよ、怖いんだろ?」



「怖いけどっ…だからって、手を繋ぐのはどうかと思うの」



「花咲さん、男欲しがってんだろ?こんなイベント参加してさー、今さらなんなんだよ」



男の子の口調が、少し荒ぶる。



「欲しがるとか、そんな…違っ。もっと楽しいイベントかと思ってて」



「楽しいだろ?暗闇効果で、なんでもアリな気がしてこねぇ?」



「ないないないーっ。あたし、そんな軽い女じゃないの」



「なにを今さら」



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