今日もきみに夢中♥
「ちょっ、待って」



周り暗いし、怖すぎ!



コタちゃんについて行く選択肢しかない今、走って背中を追う。



なんとか追いつき、隣を歩く。



「その布、取れば?」



「あー…そだな」



黒い布の下から現れたのは、思ったとおりコタちゃんだった。



「なんでそんな格好…」



「肝試しの、驚かせる役」



「肝試し!?え、これ肝試しなの?」



「どー考えてもそーだろ。これだから、天然は…」



頭痛いみたいな顔してるけど、知らされてないしわかんないってば。



「ねぇ、コタちゃんがどうして驚かせる役なの?女の子たちと参加したんじゃ…」



う、わ。



これじゃあたしが盗み聞きしてたの、バレバレ。



だけど、そこには突っかかることなく。



「俺が出ても意味ねぇし。それにしても、驚かせるの結構楽しかった」



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