今日もきみに夢中♥
「そ、か。てっきりそうかと思った」



「なわけないし!」



このイベントに参加したのは、コタちゃんへの気持ちを振り切るためのもの。



ケジメを付けたかったから。



「ただ恋愛したいだけなら…相手、選べよ。こんなイベントに参加してるの、ロクなヤツいねぇし」



「恋愛したいだけってなに?そんなんじゃないし」




あたしの望む物は、手に入らない。



コタちゃんが誰でもいいように…あたしにとっては他の人なら誰でも同じ。



全然ピンとこない。



「そー見えるんだって。さっきも…危なかったろ」



コタちゃんがボソッと呟いたのを、あたしは聞き逃さなかった。



もしかして、わかって交代したの?



ううん。



…まさか、ね。



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