今日もきみに夢中♥
や、やばい。



今完全に引かれてる。



あたしも、伝えたい事はそうじゃないのに。



うまく言葉にできない。



「も…いい」



いたたまれなくなって、反対方向に逃げる。



来た道を戻り始めるけど、やっぱり怖くなってきた。




「綾瀬く…」



あれ、いない。



振り返り周りを見回すけど、辺りには誰も見当たらない。



きゃーっ!



当然だけど、追ってなんてきてくれない。



やっぱムリ!



必死に先を急ぐ。



コタちゃんと歩いた道をまた通って走り出した。




さっきの場所に戻っても、もうコタちゃんはいなかった。



もう、進むしかない!



あたしは、全速力で駆けた。



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