今日もきみに夢中♥
おまけにただチャラいだけじゃなく、不良グループにいそうなタイプで怖い。



なにかやらかしたら、怒られそう。



「ホント、もういーから」



「俺じゃダメか。誰かつれて来いよ、あの中から選べばー?」



男の子がニヤニヤ笑いながら、あたしの腕を掴む。



「ひゃっ…ヤダっ!もうやめてぇ」



「はーなさきっ、はーなさきっ」



男の子たちが面白おかしそうに囃し立てる。



なんでこんなことに。



あたしは何を血迷ったんだろう。



自分の気持ちを確認するのに、こんなの必要なかったんだ。



あたしの気持ちは、決まってる。



気持ちを整理するために、新しい恋をしたいわけじゃない。



別に、恋愛なんて必要じゃないんだ。



コタちゃんが受け入れてくれないことに、ただ傷ついて。



人ひとりの気持ちを少しも動かせないことに、ただ苛立ってる。



全てが自分の思い通りにいくはずもなく、何か行動を起こすことで少しだけ救われたかった。



だけどどんどん深みに嵌ってく…。



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