今日もきみに夢中♥
舌打ちして、視線を逸らされる。



う、わ。



普段そんなに感情を露にしないコタちゃんが、あたしに苛立ってる。



無関心を装われるより、嬉しいのはどうしてだろう。



ここに来てくれたのだって、後味悪いとか言いながら助けてやる…って。



やっぱり、冷血人間なんかじゃない。



あたし、なんとしてでも思いださなくちゃ。



考えていると、男の子があたしの肩を抱く。



「やっ、やめてよ」



「そんなこと言って。最近葉山とよく一緒にいんじゃん。今日はアイツ忙しそーだし、暇持て余してるんだろ?」



「葉山くんは関係ないよ、どうして…」



「俺が相手してやるって言ってんだろ。早く来いよ」



「やっ…」



今度は、助けてくれない。



コタちゃんは黙って突っ立っている。


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