今日もきみに夢中♥
「生意気言って、ごめんなさい…あたし、軽率だった」



「どした?綾瀬になんの話してんのさ。俺のこと無視しないでくれる?」



男の子がニヤニヤしながら、再びあたしに触れる。



「やだっ」



振り払おうとしたら、男の子に強い力で押さえつけられた。



「そう何度も逃げられてたまるかよー」



「やっ…」



謝るのが遅すぎた?



それとも、やっぱり検討違いな言い方だったのかな。



相変わらず、コタちゃんはこっちに背を向けたままだ。



命乞いするみたいに、何度もコタちゃんにお願いしてみる?



ううん、そんなことしたってコタちゃんは動かない。



あたしのことなんて…ホントにどうでもいいんだ。



怒ってる風にして、試しただけかも。



もしかしたら、この状況さえ楽しんでる?



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