今日もきみに夢中♥
「やだぁ…もう、どっか行ってよ」



男の子にそう伝えるけど、彼こそこの状況を楽しんでる。



「ビビんなくていーから。時間まだまだあるし、楽しも」



もう、動けない。



ギュッと目をつぶり、固唾を呑む。



「もう、抵抗しないんだ?やっと俺を受け入れる気になったか~ハハハ」



男の子の高笑いが聞こえる。



頬を撫でられ、ゾクリとした。



足は竦んで動けないし、逃げることすらできない。



もう、怖くて目が開けられない。



それに…開けてしまったら泣いちゃいそうだ。



男の子の存在が怖いのは、確か。



でもそれ以上に、辛い現実がある。



そこにいるのに、なにもしてくれないコタちゃん。



あたしのことなんて…どうでもいいなら。



中途半端に関わらないで欲しい。



だって、期待しちゃうから…。











「…触んなよ」



…えっ。



< 181 / 460 >

この作品をシェア

pagetop