今日もきみに夢中♥
聞き覚えのある声にハッと目を開けると、すぐそこまでコタちゃんが来ていた。



「は?綾瀬、なんのマネ…」



気づけば、コタちゃんが男の子の腕を掴んでいる。



「それ。俺のなんだけど」



…俺の。



へっ!?



意味がわからず、思考回路が固まる。



「いや、俺のって…なんだよ、お前のじゃねーだろ」



そうだそうだー!



気になることを男の子が聞いてくれて、思わず同意。



止めるための言い方にしては、唐突すぎる。



そして、期待させるような…惑わせる言い方をしないで。



「見捨てるつもりだったけど、気が変わった。連れてっていい?」



コタちゃん…!?



男の子の手から、あたしを奪うように引っ張る。



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