今日もきみに夢中♥
「今みたく、間に入るの面倒だし。さっきはたまたま知り合いだから良かったけど、相手が悪かったらどーすんだよ」



あ…そっちの心配してるんだ。



なるほど…嫉妬とは、違うのか。



「わかってる。もう、綾瀬くんには迷惑かけないから」



しょぼーん。



舞い上がったり、落されたり。



コタちゃんの一言で、こんなにもあたしは変わる。



やっぱり…まだ、好きだな。



振り回されるとしても、嫌じゃない。



こうして側にいられるだけで。



例えそこに、愛がなくても…。



「さ、宿泊棟に戻るか」



「そだね」



手を離され、掴む物がない今。



なんだか寂しさを感じ、その手をポケットに突っ込もうとすると。



ドキッ。



コタちゃんが、あたしの手を握った。



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