今日もきみに夢中♥
「とりあえず、カップル成立…でいーのかな?Are you OK?」



なんでそこ、英語になるかな。



余計白けるわ。



あの綾瀬虎太郎が、女と付き合うわけないじゃない。



今までだって、そうだったし。



きっと、冷たく斬るんだ。



コタちゃんが断る前に、あたしが…。



「実は…」



「さっさと景品出せよ」



あれ、否定しないの!?



ちょっと驚き。



黙ってやりとりを見ていると。



「景品は、花火です~」



「くっそつまんね」



「まー、そう言わずに。綾瀬、彼女と花火してこいよ」



彼女じゃねーよ!



って言うかなと思ったけど、これも特に否定せず。



「ふーん。だったらさっきのライター貸せよ。火いつけるもん持ってねぇ」



「はいよ。あっちに川があるからな、楽しんで来いよ~」



イベントスタッフに見送られ、宿泊棟をあとにする。



コタちゃん、ホントに花火する気なの?



< 200 / 460 >

この作品をシェア

pagetop