今日もきみに夢中♥
「そこ、滑るから。気をつけて」



岩場を指し、コタちゃんがあたしに手を伸ばす。



なんか、カップルっぽい?



手を取ろうとしたその時。



「……ええっ!!」



コタちゃんが、スッと手を引っ込めた。



そしてあたしはバランスを崩す。



苔のぬかるみで足を滑らせ、そのまま川に落ちてしまった。



なっ、なにが起きたの!?



幸い川は深くないから溺れはしないけど、お尻は痛いし、水は冷たいし、もう散々。



「わあっ」



コタちゃんの叫び声が聞こえる。



見れば、何かと格闘している。



「どうしたの、大丈夫!?」



「大丈夫じゃねー!なんか、頭に…」



…へ!?



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