今日もきみに夢中♥
「アハハ、照れてるよ。かわいい」



柴ちゃんたち、ゲラゲラと笑っている。



そんなやり取り、照れるでしょーよ!



カラカラカラ。



あたしたちが騒いでいると、他のグループの女の子が入ってきた。



「うん、うん。温泉めぐりしよ~。次はどこ行こうか」



「あたしは、いいよ。ここでのんびり入ってる」



全体的に派手でスタイルのいい子ばかりで、かなり目立つ。



その中に、末永さんがいることに気がついた。



わあっ…。



思わず、反対を向く。



「のんびりって、婆さんかよ。末永らしくなーい、いつもなら全温泉制覇するぐらいの勢いなのに」



「疲れたの!足だってまだ痛いし…」



「そっか。あとで綾瀬くんに来てもらお。お姫様抱っこで温泉街めぐりしよーよ。きっと、ふたりの最高の思い出になるよ」



「もう、やめてよ~。恥ずかしいよ」



末永さんは、コタちゃんを拒否ったんだよね?



それなら、もう心配しなくてもいい。



それなのに、こんなに不安なのはどうしてなの?



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