今日もきみに夢中♥
とりあえず急いで服を着て、髪を乾かす。



ほっぺがピンクだよ、のぼせすぎ。



頬をペチペチと叩いていると、鏡越しに柴ちゃんが現れた。



「芽衣、いつまで入ってんのよ」



「だよねぇ、のぼせちゃった」



「ほっぺ、真っ赤だね。かわいい」



クスクスと笑いながら、あたしに近付いてくる。



「これ、友達に借りてきたの。ちょっと動かないでね」



そう言って、黒いポーチを机に広げる。



「柴ちゃんっ、なんのために!?」



「芽衣のかわいさ、120パーセントで臨んで欲しいから。艶っぽくしてあげる!」



ポーチの中身…それは、メイク道具だった。



「そんな、あたしは…」



「綾瀬くんをドキドキさせちゃお!末永に負けてられるかー」



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