今日もきみに夢中♥
一応メイクしようと思ってたけど、気合いの入れ具合が違う。


器用な手つきで、柴ちゃんがササッとヘアメイクをすませると、いつもと違うあたしがそこにいた。



「髪もアップにしたよ、色っぽい~。こういうの似合うね」



「そ、そうかな…恥ずかしくなってきた」



「照れずに、ニコッとほほえむの!これで綾瀬くんもイチコロよ!」



い、イチコロですか…。



表現はともかく、少しはドキドキしてもらえるかな。



「って!コタちゃんと今から会う約束してるわけでもないのに、気が早くない?」



「芽衣、先に外に出て待ってて。あたしもメイクするから、後から行く」



「う、うん」



背中を押され、先に出ることにした。



姿見でもう一度確認。

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