今日もきみに夢中♥
わっ。



思いっきり、目が合う。



「あっ、あの。コタちゃん……今、出ようと思ってたところで」



「…………」



無言だし。



「ごごっ、ごめんなさい!わざと電話に出なかったわけでは。これには、わけが!」



慌てまくっているあたしに近付いてくる。



わっ、わぁっ。



怒られるのかな…。



俯き目線だけをチラリとあげる。



あれ…怒って、ない?



コタちゃんの表情は、不機嫌そうじゃなく驚いた風。



「コタちゃん、電話の用事ってなにかな」



「あー…どこにいんのかって…思って」



「お風呂に入ってたの、あたし長風呂なんだぁ~。見てわかるよね、のぼせて顔真っ赤なの」



「…ふーん、俺のこと忘れて遊んでんのかと思った」



「そ、そんなことないよ…って、コタちゃんと約束してた!?」



「…いちお。そう思ってたのって、俺だけ?はー悲し」



「ええっ、あれって約束だったの!?」



冗談かと思ったよ…。



だけどそうなら、嬉しいかも。



「そ。葉山と一緒だとまた助けに行くの、面倒だしな。最初から一緒なら楽だし」



理由がどうだろうと、ね。



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