今日もきみに夢中♥
柴ちゃんに言われたように、あたし、ここはとりあえず笑顔で。



「ありがとう」



そしたらコタちゃん、少しはにかんでる。



「珍しく素直だな。いつもそーしてれば…」



くるりと後ろを向き、歩き出す。



「珍しく素直って!コタちゃんだって、毒吐かないでよね」



背中を追いかける。



「俺は正直なの。今日のお前、いーじゃん。そーいうの似合うよな」



え?



コタちゃんの顔をのぞき込むと、一度視線が合うけどまた逸らされた。



「見んなよ」



肩を押されて今は顔が見えないけど、コタちゃんの顔が心なしか赤かったような…。



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